日本の戦争力VS北朝鮮・中国
 小川和久
 発売日:2007年3月29日
 ISBN:978-4-7762-0408-4
 価格:1680円
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 アスコムからの内容紹介  
日本は北朝鮮、中国にどうしたら勝てるのか?
核を持つことで、国際的な発言力を持とうとする北朝鮮の「戦争力」、軍事的な強化、近代化を成し遂げたといえない中国の「戦争力」、北朝鮮、中国に打ち克つ日本の戦略的な「戦争力」、を本書がはじめて明かす!

北朝鮮は2006年7月、テポドン2を含むミサイル7発を日本海に発射しました。さらに10月、全世界が懸念するなかで、ついに地下核実験を強行しました。しかし、その後に噴出した日本のマスコミ報道、知識人や政治家の反応、それらに影響された世論を見ると、あまりにも冷静さに欠けた短絡的、感情的な主張が目立ちます。「北朝鮮はぶっ潰すべきだ」という意見もそうです。

そこで、国際政治・軍事アナリストの小川和久氏に、ファクト&フィギュア(事実とデータ)から出発し、事態を冷徹に見ることで、私たちの社会が抱える問題について、Q&A方式でわかりやすく解説した国際社会の入門書です。

【著者より】
国民的関心事である北朝鮮、中国の動向を科学的に捉えるためのスタンスを述べると同時に、その前提となる日本自身の姿と将来のあり方について、特に力を入れて記しました。前作『日本の「戦争力」』と併せて読んでいただくと、日本が直面する外交・安全保障と、それに関連する危機管理の諸問題について、国際水準を満たした視点を備えていただけるものと確信していています。外交・安全保障に関心のあるむきにとどまらず、ビジネスマンが民間企業の経済活動に置き換えて活用してくださると望外の幸せです。


【著者近書】


書名:日本の戦争力
■発売日:2005年11月25日
■ISBN:978-4-7762-0212-7
■定価:1,680円(税込)
■内容:いま話題の憲法改正、日米安保・在日米軍問題、北朝鮮問題、テロ対策などに対する日本の「戦争力」(外交力、政治力、軍事力を含めた意)を、国際政治・軍事アナリストの小川和久さんが、Q&A方式でわかりやすく解説する。
つねに事実と数値データから客観的に分析する小川和久さんの解説には、テレビや新聞では語られない目からウロコの真実が盛りだくさん。
 著者プロフィール  
小川和久 おがわかずひさ

1945年、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊、同航空学校修了。同志社大学神学部中退。日本海新聞、週刊現代記者を経て1984年、日本初の軍事アナリストとして独立。
(株)危機管理総合研究所代表取締役研究所長。「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」(議長・安倍首相)議員、外務省「世界の中の日本・30人委員会」委員、総務省消防庁消防審議会委員などとして活動。小渕内閣のとき、野中官房長官とドクターヘリを実現させた。

専門分野は外交・安全保障・危機管理。主な著書に、『日本の「戦争力」』(アスコム)、『日本は「国境」を守れるか』(青春出版社)、『危機と戦うテロ・災害・戦争にどう立ち向かうか』(新潮社)ほか多数。
 目次  
第1章 北朝鮮の「戦争力」 −北朝鮮の核実験で何が変わったか?

●北朝鮮の核実験は成功か? それとも失敗か?
●北朝鮮が実験した核兵器は、どんなものか?
●北朝鮮は、すでに「核保有国」といえるのか?
●「核保有国」とは何か?
●なぜ北朝鮮は「核」を持つことにこだわるのか?
●北朝鮮の核実験は、政治的には成功だったのか?
●朝鮮のミサイル発射と核実験は、一貫した行動なのか?
●「テポドン」「ノドン」の威力は?
●北朝鮮という国の、何が最大の脅威なのか?
●韓国の対北朝鮮戦略とは?
●中国の対北朝鮮戦略とは?
●ロシアの対北朝鮮戦略とは?
●アメリカの対北朝鮮戦略とは?
●日本の対北朝鮮戦略とは?
●日本に「敵基地攻撃」は可能か?
●日本は北朝鮮に対抗して「核武装」すべきか?
●拉致問題は今後どうなる?
●日本は朝鮮半島の混乱にどう備えるべきか?

第2章 中国の「戦争力」 −高度成長を続ける中国の実力は?
●中国は本当に「脅威」なのか?
●中国の台湾への武力行使はありうるか?
●中国の「軍事力」の実態は?
●中国の「海軍力増加」をどう見る?
●中国の潜水艦は、脅威なのか?
●海上自衛隊は中国原潜を「撃沈」していた?
●中国共産党と人民解放軍の関係は?
●アメリカの「対中戦略」とは?
●アメリカは核・衛星攻撃兵器をどう見ているか?
●中国の「対米戦略」「対日戦略」は?
●中台危機に、日本はどう対応するべきか?
●日本は、中国とどう付き合っていくべきか?
●50年後、中国はどんな姿になっているか?

第3章 21世紀の日本が目指すべき「戦争力」 −北朝鮮、中国に負けないために日本がなすべきこと
●日本は「普通の国」になるべきか?
●日本は「自立した軍事力」を持つべきか?
●「集団的自衛権」をどう考えるべきか?
●「周辺事態」を認定するポイントは?
●「日米同盟」のほかに選択肢はあるか?
●日本は米軍再編の資金を負担しすぎではないか?
●日本が「自立できない軍事力」で生き残る条件とは?
●「自立できない軍事力」でも日本はアメリカにものをいえるのか?
●「安全保障基本法」をどうするか?
●「憲法9条」の改正をどう考えるか?

第4章 日本政府が備えるべき「戦争力」 −戦争、テロ、災害に打ち克つ危機管理
●なぜ日本には危機管理の発想が欠如しているのか?
●「安全」にはどのくらいのコストがかかるのか?
●アメリカの「リスク分散」の発想は?
●アメリカの「リスク分散」の具体例は?
●社会維持に必要な「重要インフラ」をどう防護すればいいか?
●日本政府は「危機管理」のために何をなすべきか?
●日本版NSC(国家安全保障会議)とは?
●日本版NSC実現にむけてするべきことは?
●日本版NSCが心がけるべき「基礎問題」とは?
●日本版FEMA(危機管理庁)とは?
●日本版FEMAの具体的なイメージは?
●日本の総理大臣にも「スペア」は必要か?
●日本にも「政府存続計画」は必要か?
●首相官邸のバックアップ機能はどうなっているか?
●「NEMIC」(国家危機管理国際都市)とは?
●政府専用機はどれくらい必要か?
●危機管理の出発点、「過去の戦争や災害に備える」とは?
●首都直下地震など大規模災害への備えは?
●第2次朝鮮戦争やテロへの備えは?
●ルーマ・コントロール(風評コントロール)とは?
●スイス政府刊行の『民間防衛』に何を学ぶか?

第5章 新しい時代の自衛隊の「戦争力」 −「日本軍」としての自衛隊のあり方
●防衛省・自衛隊はこれからどうあるべきか?
●なぜ「防衛計画大綱」には「戦略」がないのか?
●「防衛庁」が「防衛省」になって、何が変わったか?
●内側から見た自衛隊は、どんなところか?
●自衛隊は、なぜ民主的な組織?
●防衛省・自衛隊の不祥事の傾向と対策は?
●「ウィニー」による情報流出の教訓は?
●徴兵制を採用しているドイツの軍隊に学ぶことは?
●「国民皆兵」は必要か?
●日本にはどんな「国民皆兵」が望ましいか?
●自衛隊の国際救助隊への一部改編は必要か?
 抜粋  

Q なぜ北朝鮮は「核」を持つことにこだわるのか?
A 北朝鮮は、核兵器を自分から戦術核として使うつもりはない。
韓国や日本への核攻撃能力を持つことで、アメリカの先制攻撃を抑止しようというのが狙いだ。
2006年10月の核実験は、明らかに政治的な行動の一環なのだ。

Q 北朝鮮という国の、何が最大の脅威なのか?
A 北朝鮮の一番の脅威は「北朝鮮の崩壊」だ。
北朝鮮の崩壊は、韓国や中国の体制を揺るがしかねない。崩壊から、朝鮮半島が混乱に陥れば、韓国経済は25年後退するといわれていて、中国には大量の難民が流れ込む。
北朝鮮など潰れればいい、というのは「木を見て森を見ず」といった浅はかな議論。

Q 中国は本当に「脅威」なのか?
A 中国の国防費は確かに高い伸びを示しているが、軍事的な強化、近代化をなしとげたとはいえず、周辺国との戦力差が縮まったとはいえない。
中国の台湾への武力行使には、中国の軍事力が圧倒的に台湾を上回るか、台湾が独立を宣言するかの2つのケースが考えられるが、どちらも現実的にはありえない。

Q 日本は核武装して、「自立した軍事力」を持つべきなのか?
A 21世紀の日本の選択肢は‡@自立した軍事力をもつ‡A自立できない軍事力を日米同盟で補う、の2つ。
もし‡@を選択した場合、先進国における適正な兵力規模が人口の1‡lといわれているので、120万人(現在24万人)の軍人が必要になり、防衛費を30兆円(現在4兆8000億円)に増額する必要がある。

さらにアメリカは日本の自立した軍事力を望んでいないので、日米安保の解消はさけられない。そういったことを考えると、「自立した軍威力を持つ」という選択はリスクが大きすぎて考えられない。

 担当編集より  
軍事アナリストの小川和久氏は、本当に目からウロコの話ばかりです。テレビや新聞報道ではわからない「事の本質」を、客観的なデータと冷静で多角的な視点で、わかりやすく解説してくれます。将来の日本の平和にとって「道しるべ」となる本書を、是非ご愛読していただければと思います。絶対に必読です!


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