3000人を看取った医師が教える
「死ぬとき幸福な人」の7つの条件
どんな状況にあっても、あなたが
?????人間だという事実は変わらない
価値のある人間だという事実は変わらない
…「人生において最も輝いていたのはいつごろで、その時あなたは何をして
いましたか?」といった人生の振り返りを通して、患者さんに誇りを
取り戻していただき、ご自身が果たしてきた役割を再確認していただく
「ディグニティセラピー」というものがあります。
あらためて自分が人生で味わった喜び、果たしてきた役割に気づき、
自尊感情や自己肯定感が高まると、死を間近に迎えてもずっと穏やかに
過ごせるようになります。
「????に??????」と心から思えた時、人は究極の幸せを味わう
「このために生まれてきた」と心から思えた時
…「ろくな人生じゃなかった」が口癖だった患者さんが、人生で失敗したこと
学んだことをブログに書くことを思い立ち、「俺はこのために生まれてきた
のかな」と笑顔でおっしゃったことがありました。
「家事や育児や介護に追われているうちに、人生が終わりに近づいて
しまった」とぼやいていた女性の患者さんが、「でも、家族の笑顔や健康
を守れたことが私の誇りです」と幸せそうにおっしゃったこともありました。
どのような人生を歩んできた人でも、「自分はこのために生まれてきたのだ、
と心から思えたときに、大きな幸せを感じる」ということです。
死を前に、??しない人はほぼいない。だからこそ一瞬一瞬を楽しんで暮らす
後悔しない人はほぼいない
…患者さんの中には後悔という苦しみを胸に抱えたまま、人生を終えられた
方もいらっしゃいました。
ですから私は、出来るだけ多くの方に、ぜひ「一瞬一瞬を楽しむこと」を
心がけながら、ふだんの生活を送っていただきたいと思っています。
それが後悔の少ない人生を送り、穏やかな気持ちでこの世を去るうえで
大事なことだからです。
1963年東京生まれ。87年東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。91年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士課程修了。救命救急センター、農村医療に従事した後、94年より横浜甦生病院ホスピス病棟に備め、病棟長となる。2006年めぐみ在宅クリニックを開院。これまでに3000人以上の患者さんを看取ってきた。医療者や介護士の人材育成のために、2015年に一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立。著書『今日が人生最後の日だと思っていきなさい』は25万部のベストセラーとなる