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教育・心理・児童書

心が強い人はみな、「支える言葉」をもっている

著者齋藤 孝

発売日2022年5月18日

ISBN978-4-7762-1208-9

価格1250円(税別)

アスコムからの内容紹介

簡単には折れない心を保つためには、支えるものが必要です。
それが言葉です。
傷つき、くじけそうになりながら、それでも前を向きたいあなたへ、30個の言葉を贈ります。
1日ひとつ、言葉を心に刻む、30日のレッスンをはじめましょう。
本書では、心を支え、強くしたいシチュエーションごとに、ぴったりな言葉30個を選びました。
たとえば、「自分に自信が持てず、心が折れそうなとき」には、こんな言葉。

「これでいいのだ。」
赤塚不二夫

歴史的ギャグ漫画『天才バカボン』に出てくる、バカボンのパパの決めぜりふですね。
「失敗してしまった。なんて自分はダメなんだ......」と思い悩んでいたとしても、バカボンのパパだったら「これでいいのだ」と肯定してしまうでしょう。
さっさと次の行動に移るはずです。
しかも、バカボンのパパのめちゃくちゃぶりを見れば、自分の失敗なんてありふれたつまらないものに思えてきます。
「これでいいのだ」と言うと、勢いがついて先に進める。
自分を肯定し、状況を肯定して前に進むのです。
肯定するからエネルギーが出ます。そ
して状況を好転させていくことかができます。

このような解説とともに、一日ひとつ言葉を刻む「齋藤式」言葉のレッスンです。
たとえば・・・

レッスン1日目
まわりの評価を気にして疲れてしまったとき
「なまけ者になりなさい。」
水木しげる

レッスン3日目
誰も自分をわかってくれないと感じたとき
「世の人は われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる」
坂本龍馬


レッスン11日目
誰かのせいにしたくなったとき
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
茨木のり子

レッスン13日目
個性という言葉にちょっと疲れたとき
「みんなちがって、みんないい。」
金子みすゞ

レッスン20日目
感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき
「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。」
藤子・F・不二雄

レッスン27日目
何が自分の幸せなのかわからなくなったとき
「一生の間に一人の人間でも 幸福にすることが出来れば 自分の幸福なのだ。」
川端康成

レッスン30日目
自分のすべきことがわからなくなったとき
「けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう。」
宮沢賢治

どんな技術でも30日間あればかなり上達するように、心も強くすることができます。
この本の中に、かならず、あなたにぴったりの言葉があるはずです。
それは、先人たちからあなたへの贈り物なのです。

著者プロフィール

齋藤 孝
明治大学文学部教授。
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
代表作のひとつである『声に出して読みたい日本語』(草思社)は毎日出版文化賞特別賞を受賞し、シリーズ260万部のベストセラーに。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)では、第14回新潮学芸賞を受賞した。他にも『読書する人だけがたどり着ける場所』『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365』(文響社)、『思考中毒になる!』(幻冬舎)など多数の著作を出版。『やばいことわざ』(アスコム)、『10歳のミッション』(幻冬社)、『1日1ページで身につく!小学生なら知っておきたい教養366』(小学館)など、児童向けの著作も数多く手掛け、著書累計出版部数は1000万部を超える。NHKEテレ「にほんごであそぼ」総合指導。文化人としてテレビをはじめとする数多くのメディアに出演している。

目次

第1章

くじけそうなとき

1日目

まわりの評価を気にして疲れてしまったとき

なまけ者になりなさい。

水木しげる

3日目

誰も自分をわかってくれないと感じたとき

世の人は われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる

坂本龍馬

5日目

何もかも嫌になり、孤独にさまよい歩きたくなったとき

どうしようもないわたしが歩いてゐる

種田山頭火

7日目

自分に自信が持てず、肯定してほしいとき

これでいいのだ

赤塚不二夫

……

第2章

背中を押してほしいとき

10日目

やらない理由を探し始めたとき

やってみなはれ。

鳥井信治郎

11日目

誰かのせいにしたくなったとき

自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

茨木のり子

12日目

自分のことばかり考えそうになったとき

かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

吉田松陰

13日目

個性という言葉にちょっと疲れたとき

みんなちがって、みんないい。

金子みすゞ

……

第3章

成長したいと願ったとき

14日目

勉強なんて意味がないと感じたとき

活用なき学問は無学に等し

福沢諭吉

16日目

人任せにしておけば楽だと思ってしまったとき

いろいろむつかしい議論もありませうが、 私が一身にかけて御引受けします

西郷隆盛

17日目

部下や後輩をどう指導すればいいかわからなくなったとき

やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ

山本五十六

……



第4章

人付き合いに悩んだとき



20日目

感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき

いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。

藤子・F・不二雄

21日目

人の短所ばかりが気になりイライラしてしまうとき

丸くとも 一角あれや 人心 あまりまろきは ころびやすきぞ

江戸時代のことわざ

23日目

意見の違う人と戦いたくなったとき

和を以て貴しとなす

聖徳太子

24日目

「あいつは気楽だよな」と妬みの気持ちが起きたとき

呑気と見える人々も、 心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。

夏目漱石

……

第5章

道に迷ったとき

25日目

周りの意見に流されそうになったとき

自分自身でおありなさい。

中原中也

26日目

苦しくて、希望を失いかけているとき

闇があるから光がある

小林多喜二

27日目

何が自分の幸せなのかわからなくなったとき

一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば 自分の幸福なのだ。

川端康成

30日目

自分のすべきことがわからなくなったとき

けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう。

宮沢賢治