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ボケ、のち晴れ 認知症の人とうまいこと生きるコツ

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ボケ、のち晴れ 認知症の人とうまいこと生きるコツ

著者川畑智(著) 内野勝行(監修) 中川いさみ(マンガ)

発売日2024年2月1日

ISBN978-4-7762-1328-4

価格1400円(税別)

アスコムからの内容紹介

柴田理恵さん推薦!
「あなたも、認知症の家族も、みんなが笑顔になれる本!」

「認知症の症状は、お天気と同じで、晴れたり曇ったり。
思うようにいかず、本人も介護する人も、お互いにずっしりと重たい「曇り」になってしまう日もあります。
でも、ふとした瞬間に理解が進み、心が通じ合う「晴れ」の瞬間もあります。
では、どうすればそんな「晴れ」の日を増やすことができるのか?
それがこの本のテーマです」(本書より)

著者の川畑智さんは、熊本県を拠点に活躍する理学療法士。
理学療法士とは、分かりやすく言えばリハビリの専門職です。
以前は病院に勤務していましたが、認知症の人も安心して活躍できるまちづくりを目指して、病院や介護施設を運営したり、行政と連携して認知症の方やご家族に向けた講演会を実施したりしています。

そんな川畑さんは、認知症の人とともに生きる上で大切なのは、

・これから何が起きるのか?
・なぜそれが起きるのか?
・そんなとき、どうればいいのか?

この3つを知っておくことだと言います。

知っておけば、この準備ができます。
いざそのときに対応ができ、「なんとかなるさ」「まあいいか」と思えます。

何より大切なのは、「笑う」こと。
認知症介護の中にだって、おたがいに大笑いできる瞬間や、日々の介護の中で心が通じ合う瞬間、心がほっこりと温かくなる瞬間が必ずあります。

そんな「晴れ間」を作るための考え方や方法を、著者が経験したエピソードととともに一冊にまとめました。
漫画家・中川いさみ先生のクスっと笑えて、じんわり心が温まるマンガとともに、お読みください。

認知症の人に起こること ~アルツハイマー型認知症の場合~

認知症になると、どうなるのか? アルツハイマー型認知症の症状を7 段階に分類した「FA S T 」と呼ばれる指標をもとに、見ていきましょう。


第1章
認知症の人の
心の中の覗き方

・同じものを何度も買ってしまう、その背景にある想いに目を向ける
・その人の「自分史」を紐解くと、晴れのヒントが見えてくる
・幻視や錯視は否定しない
・介護拒否や暴言の背景にある不安
・「物盗られ妄想」はあなたが頑張っている証

第2章
晴れ間が広がる
伝え方と接し方

・不安に寄り添う5つの会話術
・会話の列車は4両まで
・「伝えすぎない」が正解なケース
・「この人覚えてる?」そのクイズが本人を追い詰める
・実は多い性の悩み。言い出せない人へのヒント

第3章
不安も怖さも
備えがあれば消えていく

・家の中でも道に迷う父。トイレの場所がわからない。
・迷い歩きで頼りになるのは、コンビニ、交番、ガソリンスタンド
・お金にまつわるトラブルが起きても、買い物を禁止してはいけないワケ
・「認知症とわかってよかった」 そう明るく言い切れる人の共通点とは?

第4章
その日まで
笑顔でいるために

・自宅介護を手放すとき
・施設に入居するメリットと家族にできること
・施設選びを間違えないための6つのポイント
・「さよなら」した後も晴れが続く大切な贈り物


 それでは、はじめましょう!

著者プロフィール

川畑 智(カワバタ・サトシ)
理学療法士 熊本県認知症予防プログラム開発者 株式会社Re学代表
1979年宮崎県生まれ。理学療法士として、病院や施設で急性期・回復期・維持期のリハビリに従事し、水俣病被害地域における介護予防事業(環境省事業)や、熊本県認知症予防モデル事業プログラムの開発を行う。2015年に株式会社Re学を設立。熊本県を拠点に、病院・施設・地域における認知症予防や認知症ケア・地域づくりの実践に取り組み、県内9つの市町村で「脳いきいき事業」を展開。ほかにも、脳活性化ツールとして、一般社団法人日本パズル協会の特別顧問に就任し、川畑式頭リハビリパズルとして木製パズルやペンシルパズルも販売。現在、全国各地3500カ所以上で使用され、2017年に創設した認知症対策の認定資格「ブレインマネージャー」のカードツールも市町村事業の中で大きく効果を発揮している。年間200回を超える講演活動のほか、メディアにも多数出演。『マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界』シリーズ(文響社)など、著作も多数。