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こうして脳は老いていく

著者遠藤 英俊

発売日2025年10月2日

ISBN978-4-7762-1422-9

価格1500円(税別)

アスコムからの内容紹介

【90歳になっても脳がよみがえる方法あります!】

何歳になっても物忘れがほとんどなく、シャキッと冴えているAさんの脳。

かたや、5分前に言われたことも忘れてしまうBさんの脳。

同じ年齢の2人の脳は何が違うのでしょうか
遺伝的な差があるのでしょうか?
いいえ、そうではありません。

この2人の脳の違い。
それは、老いた脳を支える「バックアップ」の機能が働いているのか、いないのかその違いなのです。

脳にバックアップ機能がある? 
初めて聞く話ですよね。
年を取れば、誰だって脳は衰えます。それは仕方のないこと。
もし、脳の記憶をつかさどる部位が衰えた場合、普通の人は、物忘れがひどくなる一方。
しかも、脳の部位は一度衰えると、なかなか回復はしません。
しかし、脳のバックアップ機能が働く人であれば、まだ衰えていない、脳の元気な神経細胞が衰えた機能をカバーしてくれるのです。
こうして、物忘れを最小限に抑えられるわけです。

これを、スポーツで例えてみましょう。
野球でもサッカーでも、レギュラー選手がケガをして離脱したら、控えの選手が出場しますよね。
そのため、チームは試合を続行できます。
時には、控えの選手が、大活躍することだってあり得ます。
脳にも同じことが起きており、どこかの部位が衰えても、別の元気な神経細胞が代わりに役割を果たせば、支障なく生活が送れます。

このバックアップ機能は「予備脳」と呼ばれています。
もしも、この予備脳が働かなかったらどうでしょうか。
つまり、8人で野球をするとか、10人でサッカーをするのと同じ状態になるわけです。
満足な試合運びは期待できません。
日常生活でいえば、物忘れがひどくなったり、集中力を欠いたりして様々な面で支障が出てきます。

脳の一部が加齢で衰えても、予備脳によるバックアップがあれば、心配なく生活が送れます。
そして、この予備脳は、認知機能だけでなく運動能力にも関わります

体を動かす指令は、脳から出ています。
そのため、加齢により道でつまずきやすくなったり、
動作が鈍くなるのは、筋力低下だけでなく脳の働きが悪くなったことも影響しています。
つまり、予備脳を強くすれば、認知症だけでなく寝たきりも予防できます。

冒頭のAさんは予備脳がしっかり働いており、Bさんは予備脳がうまく働いていないのです。
では、どうすれば予備脳の働きがよくなるのか。
そのための最強の方法があります。
それが、有酸素運動と脳トレを「同時に」行うことです。
有酸素運動で脳の血流をアップさせて、同時に脳トレで脳を鍛える。
このやり方で、脳の神経細胞がどんどん増えて、密度が高まっていきます。

いま、本屋さんに並んでいる脳の認知機能回復の本は、脳トレを薦めるか、運動をしろというか、どのどちらかに偏っています。
しかし、大事なのは両方なのです。
「両方やるのは大変じゃないの?」と思うかもしれません。
ご安心ください。
この両方を、日常生活のなかで、簡単に行う方法は、本書で詳しくご紹介します。

予備脳は何歳からでも強くできます。
90歳を過ぎても予備脳は強くできます。
ぜひ、本書で「人生100歳時代」を
充実したものにしてください。

著者プロフィール

遠藤英俊(えんどう・ひでとし)
1982年滋賀医科大学医学部卒。名古屋大学老年科で医学博士を取得。
国立長寿医療研究センターにて、長寿医療研究センター長を務める。
2020年より聖路加国際大学病院臨床教授 名城大学特任教授に就任。2021年、老年病や認知症に関する専門的医療を提供する「いのくちファミリークリニック」を開院。
日本認知症学会専門医、日本老年医学会老年専門医。脳の老化について長年取り組み、NHK『クローズアップ現代』『きょうの健康』などメディア出演多数。著書に『医師が認知症予防のためにやっていること。』(日経BP)ほか多数。