ごめんなさい、もうこれ以上頑張れません 生きづらい社会で傷ついた人が、再び「自分」を取り戻すまで
発売日2026年1月5日
ISBN978-4-7762-1452-6
価格1600円(税別)
アスコムからの内容紹介
ガタン、ゴトン。
電車の走行音が響く、小さな私鉄の駅前に、
「日本一優しい」と評判の精神科医がいます。
そのクリニックを訪れるのは、
理不尽な現代社会で心に深い傷を負い、
人生の歩みを長く止めざるを得なかった人たちです。
・理想を胸に教師になったものの、過重労働で心が押しつぶされそうになった若い女性
・出世を機に人生の歯車が崩れ、うつに苦しんだ元エース営業マン
・一流企業でのパワハラにより休職へ追い込まれた女性社員
・病気の母を案じるあまり、日常の中で「儀式」を増やし過ぎた親思いの娘
・アルバイトでの挫折をきっかけに、人の視線が怖くなり引きこもった青年
彼らは特別な存在ではありません。
私たちと同じように日々を懸命に生きながら、
ほんの小さなつまずきで心の均衡を崩してしまった、
ごく普通の人たちなのです。
戸惑いの中でクリニックを訪れた彼らは、
医師のゆっくりとした言葉や寄り添う姿勢に支えられながら、
少しずつ「自分らしさ」を取り戻し、
"無理をしないで生きる力"を学んでいきます。
その過程で身についていくのが、
心を立て直すための「4つの視点」と、
心身を守るための「休み方の技術」。
どれも、誰にとっても日常のなかで役立つものばかりです。
本書が描くのは、"完璧な回復"ではありません。
不安や痛みを抱えたままでも、
"自分のペースで前へ進めるようになる"という、
静かで確かな変化です。
仕事に追い立てられ、気力が尽きかけている現代の私たちへ----。
本書は、
「もう少しだけ、自分に優しくしてもいい」
そんなふうに、そっとつぶやいてくれる一冊です。
著者プロフィール
広岡 清伸(ひろおか・きよのぶ)
精神科専門医、指導医、精神保健指定医。広岡クリニック理事長。富山県高岡市出身、早稲田大学中退、日本大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院研修医、堀ノ内病院、関東労災病院などを経て1992年に横浜市港北区に広岡クリニックを開設。患者の目線に立って治療する独自の「肯定的体験療法」が評判を呼ぶ。今まで診察してきた患者は1万人を超える。著書に、『広岡式こころの病の治し方』(日経BP社)、『心の病になった人とその家族が最初に読む本』(アスコム)などがある。



